「プロジェクト・ワイルド指導者養成講習会」開催報告

去る5/25に、岩手県内各地から8名の方にご参加いただき、プロジェクト・ワイルド指導者養成講習会を開催しました

プロジェクト・ワイルドとは?

プロジェクト・ワイルド(以下、PW)は、1983年にアメリカで開発された野生生物をテーマにした環境教育プログラムです。野生生物がテーマと言っても、野生生物そのものをの学ぶというよりも、野生生物を切り口にした環境に関することを、体験を通して学んでいきます。

日本には1999年から導入されていて、平成25年3月末現在で約20,000人の指導者がおり、公園財団が日本事務局をしています。

PWを体験する

まずは実際に参加者がPWのアクティビティを体験していただくことから講習会のスタートです。実際にアクティビティを体験することで、PWの有効性や面白さがより深く理解できるからです。

最初に、アイスブレイクを兼ねて「私は誰でしょう?」というアクティビティを実施しました。これは、大人チームと子どもチームに分かれて一人一枚ずつカードを配り、正しい親子ペアを作る、というものです。お互いにカードを見せ合いながら、自分の相手を探しました。めでたくペアができたら、お互いに簡単に自己紹介していただきました。

その後、外の広場で「つながり発見!生息地」「オー・ディア!」「安心するには近すぎる」という3つのアクティビティを体験していただき、PWの面白さを体験していただきました。

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PWについて知る

アクティビティ体験の後は部屋に戻り、PWの歴史や理念の紹介と、指導者の登録制度の説明などを行い、テキストをお渡ししてお昼休憩となりました。

昼食後は、もう一つアクティビティ(みんなのトンボ池)を体験していただき、テキストの使い方の説明と、その後の指導実習に向けてのミニ講義を行いました。

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PWの指導を体験する

講習会は限られた時間ですので、体験できるアクティビティ数はほんの一握りしかありません。また、アクティビティを体験しただけでは、なかなか実施に自分が指導する立場になるのは難しいものです。

そこでPWでは、参加者がお互いに指導者役と生徒役となってアクティビティを実施する指導実習の時間が必ず設けられています。今回は3チームに分かれて指導実習を行いました。

テキストを読み込みながら、各グループで指導の準備を行います。短い準備時間の中で、皆さん協力しながら準備を進めていただきました。

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そして、実際にお互いへの指導体験を行いました。今回は、体験型プログラムの指導経験をお持ちの方が各グループにいらっしゃったこともあってか、どのチームもしっかりと実施してくれました。もちろん、すべてがうまくいくわけではありませんが、それは今後の課題としていただければと思います。

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新たなエデュケーターの誕生!

こうして無事に全てのスケジュールを終えて、8名の新たなエデュケーターが誕生しました。
ご参加いただいたみなさん、朝早くから夕方まで、大変お疲れさまでした!