胆沢川でリバーガイド講習会
リバーガイド育成講習会
先日、胆沢ダム直下の胆沢川で行われた、「リバーガイド育成講習会」に参加してきました。
ここは、2016年のいわて国体に合わせてカヌーのスラローム競技等が開催できるカヌーコースが整備されました。
カヌー・カヤックで一般の人が下るには難易度の高いコースですが、今年から奥州湖交流館でラフティングのプログラムを提供するようになり、一般の人でもこのコースを下れるようになりました。今回は、このラフティングコースのリバーガイドを育成する講習会です。
今回の参加者は私を含めて11名。内訳は、消防士3名、学生2名、役場職員3名の他に、元ラフティングガイドの方とSUPガイドの方が1名ずついらっしゃいました。
実技の前に座学
ラフティングのガイドを養成する講習会なので、当然、ラフティングの実技が主体なのですが、初めてラフトボートに乗る方もいるということで、川の構造や水力学などについての説明がありました。
川のどこが流れが速いのか、途中に岩(障害物)があるとどうなるのか、岩と水位で水の流れはどうなるのか、フェリーアングルとは、といった川で遊びための基礎知識を確認しました。
静水での実技講習
講義の後は実技講習で、操船のトレーニングです。
操船が初めての方もいるので、静水での実技から始まりました。
最初は、目標を決めて、それに向かってまっすぐに進むための操船練習です。2艇のボートに分かれて、舵取り役を交代しながら行いました。
方向がずれた時に、早め早めに向きを修正していくのがポイントですが、ラフトボートは大きくて重いので、方向を修正するのに苦労している方もいらっしゃいました。
続いて、落水からの再乗艇の練習です。
ボートの周囲に貼ってあるロープを掴んで、バタ足をしながら一気に上半身をボートの上まで上げてしまうのがコツです。女性や、体の大きな方は少し苦労していらっしゃいましたねー。
静水での最後は、ボートがひっくり返った時に、ボートを復元して全員をボートに引き上げる練習です。
時間の都合で数人しかできなかったこの経験ですが、ガイド役の人がボートを復元して再乗艇するまではできても、その後ゲスト役の人を引き上げるために一人でボートを操船することが難しかったようです。
流水で泳ぐ
それから、実際に川を下って午前中は終了の予定でしたが、急遽、落水した時に流れの中で泳ぐトレーニングをやることになりました。
足を川下に向けて流されるディフェンシブ・スイムで流されながら、エディが近づいたら、アグレッシブ・スイムでエディに入ります。
私は昨年、RACのレスキューインストラクター講習会をここで受講したので、それ以来の急流で泳ぐトレーニングでした。
そして最後に講師とこちらでガイドをやっている方の操船で、1本下って午前中は終了です。
流水での操船トレーニング
午後は、2チームに分かれて、交代でガイド役をやりながら、操船のトレーニングです。
下ってはボートを運んできて、また下って・・の繰り返しで、午後だけで5〜6本下りました。
私は午後の1回目でガイド役をやりましたが、前半はうまくコントロールできていましたが、途中で流れから弾かれてしまいました。右に左に曲がりながら瀬が連続しているので、流れから外れてボートがエディラインを超えてしまうと、流れから弾かれてしまいます。うまく流れに乗ったまま下って行くには、先を読んだボートコントロールが必要だと思いました。
短いけれど、エキサイティング!岩手初の本格的なラフティングが楽しめる
このコースは、全長が約400mくらいとかなり短いコースですが、短い中にこれでもか!と瀬が続いていてとても楽しいです。岩手県では初の本格的なラフティングコースだと思います。
奥州湖交流館では、随時ラフティング体験を受け付けていますので、皆さんも、ぜひ体験してみてください。