大学キャンプ実習

だいぶブログの更新が遅くなりましたが、9/3〜7と、9/11〜15まで、国立信州高遠青少年自然の家で行われた、東京家政学院大学のキャンプ実習をお手伝いしてきました。

一般体育の集中授業として行われるこの実習には、一期が12名、二期が30名の学生が参加していました。

テント設営に始まり、様々な野外ゲームと野外炊事、クラフトなどの活動が行われ、メインのプログラムは一人でシェルターを作って一晩を過ごす、「ソロ」が計画されていました。

学生は、キャンプ3日目の午後に、シェルターを作るために必要なロープワークとシェルターの作り方を学びます。興味のない人にとって、ロープワークの講習は面白いものとは言い難く、ともすれば「別に出来なくたって、イーヤ」となってしまいがちですが、一晩自分が過ごす場所を作るために必要なので、みんな真剣に取り組みます。シェルターの作り方を覚え、出発の準備を整えて、辺りが暗くなったらソロの場所まで出発です。ヘッドランプの明かりを頼りに、約1時間のナイトハイクの後、目的地でソロに入ります。そう遠くないところに仲間がいるとはいえ、シェルターの中は完全に個人の空間です。みんな、どんなことを考えながら一晩を過ごしたのでしょうか。

翌朝、1期目は雨模様でしたが、2期目は素晴らしい天気と素敵な景色が迎えてくれました。

ベースキャンプまで戻り、ソロの道具を片付けたら、お昼までゆっくりとした時間が流れます。ソロから戻った学生たちは、色々なことを感じたことでしょう。それまで不便に思っていたベースキャンプが、とてもありがたいものに感じるようになった学生もいるようです。でもそれは、周囲が変わったからではなく、学生の見方・考え方・感じ方が変わったからです。ソロの後のゆっくりとした時間の流れは、キャンプでの色々なことを反芻しながら意味づけするのにとても良い時間です。

その日の夜は、ささやかな野外パーティーが開かれ、各班が作った1〜2品の料理をみんなで味わいました。

そして、これまでのスライドショーを見ながらキャンプのことを振り返り、一人一言ずつコメントをして想いを共有しました。夜中には、満天の星空が学生たちを見下ろしていました。

最終日はキャンプ場の片付けです。1期目は雨で大変でしたが、2期目は天候にも恵まれ、また学生たちもよく頑張ってくれたので、スムーズに片付けも進みました。

長いようであっという間の4泊5日ですが、学生のみなさんにとって、何か一つでも得るもののある実習となっていれば嬉しいですね。最終日の高遠の澄み渡った空は、雲が遠くにあって、秋の気配を感じるものに変わっていました。